★健康強化と能力発揮に役立つセルフケア

 

健康を守るには、初期のストレス兆候に気づき、自覚的にストレス対処するセルフケア、ストレスの自己コントロールが大切です。

 健康予防では、何もかも専門家に頼り過ぎるのではなく、先ずは、自己対処(セルフケア)を工夫する、能動的な初期対応が重要です。

 ところが、日本では、セルフケアに必要な「ストレス理解」や「ストレス対処」に関して、学校や家庭で全く教えていません。

 必要な生活スキルなのに、大人は誰も学んでおらず、子どもは教わる機会が無く、厳しいストレス社会に対処するワザを知らないのが実情です。

 欧米では、既に「ストレス・マネジメント教育」という、ストレス対処の能力を高める教育カリキュラムが実践されています。

 その効果も、健康予防に加えて、情緒安定や集中力の向上、いじめ等の人間関係の改善、スポーツにおける能力発揮など、幅広い成果が認められています。

 私は、スクール・カウンセラーとして、また、職場のメンタルヘルス相談員として、時に、災害時の健康ボランティアとして、多くの人々の「ストレス・マネジメント能力」の向上に携わってきました。

 まだ日本では認識が浅く、浸透してませんが、誰でも、子どもなら学校生活やスポーツに活用でき、大人なら仕事や人間関係のストレス対処に役立ち、心身の健康強化にも有効な、各種の「セルフケア法」が沢山あります。

 先ずは、その事を皆さんに知って頂き、学んで、習得して、生活や仕事に活用してほしい、と願っています。