私たちは、子ども達の言動や態度を見て一喜一憂しがちです。
でも、表面的な行状に目を奪われていると、必ず予想外のしっぺ返しに遭います。
それは、理解が浅く、上澄みだけを見て対処するからです。
心がつながらず、安心感や信頼感が共有されないからです。
何事にも「表」と「裏」が必ずあります。
マイナスの現象の裏側に、プラスの可能性や意図が隠れています。
例えば、「自分を発揮したい」「自分に価値を感じたい」「本心に触れたい」 「心を満たしたい」等々の
無意識的な欲求が心の根底にあります。
思春期とは、内面の感情と外に現れる言動とに不一致や矛盾が生じやすいものです。
早分かりして一面的に対応すると、失敗します。
よく子どもを観察し、対話して、理解を深める姿勢が不可欠です。
子どもの問題は、厄介なトラブルではなく、むしろチャンスなのです。
本人や周囲の大人が、共に成長・発展する絶好の機会であり、糧とも言えます。